事の発端

customerのイメージ 狂王と社畜のハラスメント

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ここから始まった

企業が営業を営んでいくにあたって一番致命的な事は、お客様に対して信用を失うという事でしょう。
ちょっと前にも食品関係の企業数社が信用を失う事をしたのも記憶に残っていると思います。
製造業などは特にその事が重要になって来ます。
自社が製造しているものが社会的に信用されなくと、その企業は下手すると倒産すら免れなくなってしまいます。
そこもその例外ではありませんでした。
ある意味浮かれていたのかもしれません。
人間誰しも同じような傾向がありますが、調子に乗って来ると初心を忘れたり、気が強くなって我を忘れたりしてしまうものです。
それは企業という組織であっても同じです。企業の中にはアゲンストを唱える人もおりますが、そういう人は大抵異端視され、組織から疎まれて、最悪は追放されたり、自ら組織を去る事になります。
「創業以来のクレームだ」
誰かがそんな言葉を口にしていました。確か当時の社長か営業次長か…またいつもの冗談かと最初は思っておりましたが、その表情を見て、何やらいつもと様相が違う感じがありました。
当時入社したばかりの人は、やっと自分の日常の仕事に慣れて来たばかりで、実際はまだ右も左も分からないような感じでした。
いつもはほとんど定時に帰る女性の事務員さんたちも、その日は6時、7時まで何やら追われているような感じで仕事をしております。
そのいつもと違う状況を見て、入社したばかりの新人さんにもやっと状況が読めて来ました。
その新人さんはこう思ったでしょう。
この会社に入ったのは失敗だったのかな…と。
同時に一気に後悔の念が押し寄せて来たのかもしれません。
現在との状況を比べると、会社的にはその当時の方が苦しかったと思いますが、その状況を乗り越えて現在まで残った人の中には、その当時よりも今の方がよっぽど苦しく感じている人もいるかもしれません。
何故なら当時はまだ新人で社歴が浅かったりすれば、どこかしら他人事のように感じていた部分もあるでしょうけど、年月を経てある程度の事情も分かってくれば、気楽な部分も無くなり苦痛ばかりが年々積み重なって行くからでしょう。
いずれにしても、これはまだ始まりでしかないのです。

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