人手不足だけが理由ではない
最近は人手不足も慢性化して来ていますが、そういう状況下に長い年月さらされると組織内には歪みが生じて来ます。
特に年功序列の色が強い組織では自分より歳下の人間は自分よりも能力が無いと思い込んでいる傾向が強く、例え歳下の人間が正論を唱えていてもそれを受け入れないという事が当たり前にあったりします。
認めたくないんでしょうね。
歳下の人間から見ると、『何と小さい人間なんだろう』と思わせます。
実際にそうなのかもしれません。
これが世の中の歪みを引き起こしている可能性が高いと言えます。
正論が通らなかった人は当然やる気も無くしますし、今後は正論であっても意見を述べなくなってしまいます。
そうすると組織は正論を言う者がいなくなり、間違った方向へと進んで行きます。
また余計な事をすると、出るくいは打たれるかのように叩かれてしまう事を恐れて、プラスアルファの仕事を一切しなくなり、ありきたりの事しかしなくなってしまいます。
プラスアルファが出来ないのは、そういう事を許さないその組織の体制のせいであるという事になります。
また満足に物事を行う事が出来なくなると、退屈さを感じるようになって来ます。
また正論を潰した歳上の人間は、歳下の自由が利かないようにしておいて、自分は権力を笠に好き放題をするという暴挙に出る事が多いです。
また縛り付けている歳下の人間に対して、あからさまに嫌がらせをする事によって不快な気持ちを与えておけば、その歳下の人間のやる気を常に奪う事が出来るので、歳下の人間が行動に出ようという気持ちを起こさせないようにしているのです。
よしんば自分を攻撃するような行動を取ったとしても、それをきっかけに貶めるというシナリオも用意しているのかもしれません。
言うなれば権力を使って歳下の人間を奴隷のような扱いにしているのです。
嫌がらせとは典型的なところで、例えば気持ちの悪い不快な音を立てたり(過度に大きい音をさせたげっぷ、舌打ち、声量の大きな独り言を延々続ける、セクハラ紛いの事を言うなど)
また同様に権力を駆使して、その縛り付けた上司の仕事の方が軽微な物でもそちらが優先されたり、コアな時間でもお構いなく私用電話をするなど、その組織の状況によって多種に渡るので、例を挙げるとキリがないくらい出て来ます。
こういう状況の組織ですと、楽をしている人は徹底的に楽が出来ますが、逆に楽を出来ない人はどんどん追い詰められて行きますので、組織に所属している意味すら考えるようになります。
確かにこういう状況が続くと、組織というもの自体の意義が無くなってしまう感じがして、組織に付きたがらなくなるというのも分かりますね。
あなたの所属する組織に距離を置いている人がいれば要注意です。
もしかしたら、その人は組織に愛想を尽かしているのかもしれません。
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