狂王がその正体を現し出す
障害者の方をあてがわれてから、この会社のダークな部分が少しずつ露わになって来た記憶があります。
それは障害者とかそういうハンディキャップの問題ではなく、
いかにも経営者が社内の状況を理解していないのだなという事、
またその理解していないところから、簡単な仕事であろうと侮っているという事がありありと分かった事、
しかも今回のような、言わば『特例』に対して何の保障も一切無く、あまつさえ労働時間を奪い、精神的に苦しめた事。
もうホント、常識では考えられないメチャクチャさ加減です。
直属の上司達(やはりイエスマン)は見て見ぬフリを決め込んで、いつも通り自分がやりたくない雑用を押し付けて我関せずを貫いていますし、まさに最悪の一言では表せないくらいです。
ここで、自分の思っている事をぶちまければいいと思う人もいるかもしれません。
ですが、ここでは正論が通じないのです。
今回のような無理が出ちゃっているので、道理が引っ込んでしまっているのです。
だからここにいる経営陣以外の人間は本当の事を語らないのです。
本当の事を語ると、自分に矛先が向いてしまうのを恐れているのです。
こんな状況下で将来や希望等、持てるはずもありません。
案の定経営者の考えは上手く行きませんでした。
予定がどんどん遅れ、最終的には日常業務もマトモに出来なくなって来ました。
そこで経営陣は次なる作戦に出ました。
それはマトモに機能していない日常業務を真っ向から変えるというものでした。
そうする事によって、経営陣は既存の業務を大幅に短縮出来るだろうと、またしても稚拙な皮算用でした。
そもそも経営陣はその業務がどんなものであるのか、詳しく知りませんでした。
イエスマンの上司に聞いただけで、そのイエスマンも、上司でありながら部下(私)がどんな業務を遂行しているのか詳細に理解しておりませんでした。
また、理解してくれようともしてくれませんでした。
彼らは生来ズボラな面倒くさがり屋の人なので、今まで部下に対して干渉してきた事などありませんでした。
上司であっても、部下である私の業務は彼らが行っている業務内容とは全く違う内容ですので、余り上司という感覚がありません。
上司達もおそらく部下の事を部下とは思ってなく、興味が無いのでただ単に『雑用係』みたいな感覚でいるのでしょう。
そんな状況で経営陣は詳細に理解しておらず、ただ、「～だろう。」と言うような感覚で、またしても無理を押し付けて来たのです。
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