あてがい

組織ぐるみの凶行

ある組織を見て、これはどうかなと思った事が何度もありますが、こればかりは理解に苦しんだという事があります。
それはある日のこと、従業員の残業を無くさせようと経営者が躍起になっている時でした。
人がどんどん減っていく中、残された人間の仕事はどんどん増えて行き、次第に残業をしないと追いつかないくらいになっていました。
そんな中、それは正に晴天の霹靂という言葉がふさわしい出来事でした。
経営者は家内制手工業バリバリの手段で、突然自分の身内を連れて来て、その身内の人に残された者の仕事をやらせろというものでした。
その時点でいかにも小さい会社の独裁政治みたいな話だなと思いますが、更にその身内の方は障害者で、通常の業務を行うにはやはりハンディキャップがありました。
しかも経理上では別会社に勤めているという事にしてあるとの事。
そんな違法行為を行ってまで、残された者に残業をさせまいと思っているのか。
残された者のメインの仕事は手先の器用さも問われる仕事であり、実地経験を基にしているので、障害者の方にそれを1から教えるには、やはりどうしても健常者の方よりも時間が掛かり、よしんば習得したとしても、スピードを上げる事は難しいのでは、という残された者のヨミ通り、仕事は片付くどころかどんどん遅れ、しかもその障害者の方を入れた時点で残された者に残業をしないようにする皮算用だったのか、教育の為に残業する残された者に対してしきりに、
「○○(その障害者の方)は仕事を覚えたか?」
と、経営者トップのイエスマン、はたまたその下のイエスマンまでもが、代わる代わる殆ど毎日のように残された者にプレッシャーを与えるように聞いて来たのでした。
それで、
「まだです。」
と、言うようなものなら、さもお前の教育の仕方が悪いみたいに言い切ります。
その残された者は当時を振り返って、あの時はよく頭がおかしくならなかったなと、自画自賛してしまうくらいに当時は精神的にも追い詰められていました。
—————————————————–続きは次回。

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