平穏と怠け心

日本の社会で感じる懸念

怠け心から来る束縛

基本的に人は安寧とか平穏に落ち着きます。
広い意味で考えると、生涯に幕を閉じるというのも一つの平穏なのかもしれません。
ただ生きているうちに穏やかな状況が訪れて来ると、刺激を求める人や怠け心が出て来る人もいます。
どちらかと言うと前者は世代の若い人が多く、後者は比較的年齢層の高い人が多い傾向です。
刺激を求める事はある程度であれば必要な事だと思いますが、怠けるという心は非常に生産的ではなく、己が活動するのが面倒になってしまい、誰かに無理矢理押し付けたりする質の悪い事です。
実はと言うと最近は特にこういう傾向が蔓延してきている状況なのです。
直ぐに思い付く原因としては、高齢化で年齢層の高い人たちばかりが増えて、少子化で若い世代の人たちが少なくなっているせいだからでしょう。
高齢層の怠け心を含んだ行動や言動が若い人たちの自由を束縛しているために、ただでさえ少ない貴重な若い力が行き場を失って、束縛から逃亡したりするために尚更少なくなっています。
現在定年近くの世代の人は、日本の景気の良かった時代を味わっている世代にまだ当たっているので、なかなか自分の生活レベルを落とせない世代とも言えます。
ですから自分の食い扶持だけは確保して、自分以外の人間の事をないがしろにする人が多い傾向だと言えるかもしれません。
またこの傾向は連鎖するので、立場が上の者から束縛を受けた者は自分より下の者に対して同じ事をしようとして来ますので、立場が低ければ低いほど酷い扱いを受けます。

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