システム(再)構築あるある

technology 日本の社会で感じる懸念

場当たり的に変わる予定

企業もだんだん大きくなって来ると、日常業務の効率化を図るという目的でシステムを構築しようという話が持ち上がったりして来ます。

また既にシステムを構築している所は年数の経過とともにシステムも古くなって来て、システムを再構築してみようという話も出て来たりします。

いずれにしてもシステムを構築するという事はその企業の根幹部分を決めて行くという事にも繋がるので、時間も費用も物凄く費やされてしまいます。

普通に進行するだけでも大変な作業が伴うのに、社内の環境があまりよろしくないと、一つの事を決めるのに右往左往してなかなか物事が決定せずに、行き当たりばったりのまま時間だけがいたずらに過ぎてしまい、結局費用も当初よりも2倍も3倍も膨れ上がってしまったなんて話を耳にした事があります。

予定が変わるのが当たり前になっている程、計画性が無いシステム構築

システムを(再)構築して行くにあたって、ここで一つ悪く進みそうなパターンをお話ししようかと思います。

前述した通り、ただでさえ時間も費用も掛かる事なのですが、社内の環境があまりよろしくないとそれが2倍も3倍も大きく膨らんで来てしまいます。

システムを再構築するのであれば、今までシステムの中心的な担当だった者が携わると今までの悪い部分も踏襲してしまい、最悪巨額の費用を掛けて再構築しても全く意味が無くなってしまうくらい最悪なシステムが出来上がってしまいます。

その担当者がその組織に対して不満を持っていればいるほど、その構築もいい加減な仕上がりになって来ます。

またそうなっても担当者はシステムの構築を依頼した業者に責任を押し付けて、自分は悪くないというスタンスを貫くので非常に質が悪いです。

その上経営者がザルだと構築に掛かった費用の詳細も大して確認しないまま決済されてしまうので、その担当者のやりたい放題となってしまいます。

運悪くその担当者が定年間近だったり、若しくは定年くらいの歳だと更に話が悪くなって来ます。
有り体に言うと、どんなにいい加減なシステムを構築したとしても後はフェイドアウトするようにいなくなってしまえば関係無いというスタンスなので、当然組織の今後よりも自分の事の方しか考えていないのは明白であります。

また組織の他の人たちも下手にアゲンストを唱えれば自分にお鉢が回って来て、厄介事が増える事を恐れて誰も異論を唱えないので、物事はどんどん悪い方向へと進行して行ってしまうのです。

システムの構築には莫大な費用が掛かります。

その割には直接的に売上には繋がりづらいのもシステム構築の特性とも言えます。
人選はその組織に長く携わっているのも重要ですが、人物をよく見極めないと、そもそもシステムを構築した意味すら無くなってしまいます。
ある一点だけを集中的に取り組むタイプの人よりも、組織全体を見て構築するシステムを当てはめる事が出来るような人物の方が向いています。

あまり特殊なシステムを構築してしまうと特定の人しか分からなくなったりするので、組織全体としては良い事とは言えません。
現在における社会情勢を考えると、システム全体で無くてもなるべく多くの人が携わっていた方が、そのシステムはより活かされて来るでしょう。

これからシステムを構築、または再構築を検討している組織は慎重に慎重を重ねてお願いします。

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