その人の背景を十分に考慮すべき
十人十色と言われるように、10人いれば全く違ったタイプの人たちばかりです。
昔からある言葉ですが、以前はその10人が一般常識に照らし合わされて、個性を軌道修正されていましたが、今は常識よりも個性が尊重される部分が出て来ましたので、無理矢理常識に当て嵌めようとする動きは少なくなって来ました。
いろんな人がいて当たり前の世の中になって来ました。
特に昨今は労働人口が年々減って来て、雇用する側にとっては貴重な人材が長くいて貰う為に、かつてのような常識に照らし合わせるような事をしてしまうと、ちょっとでも個性の強い人はそれだけで嫌気が刺して来てしまいます。
それでも昔気質の企業は一般常識という概念が捨て切れず、そこからはみ出る人を許そうとしません。
そういう所に限って、相手には完璧に近い人材を求めるくせに自分らはビックリするくらい一般常識というものからかけ離れていたりします。
現在はいろんな事が多様化し過ぎて、いわゆる「普通」に育って来たという人の方が珍しいんじゃないかと思います。
一般常識という定義も微妙な位置になって来て、何を持って何が一般常識かという疑問すら湧いて来ます。
世の中の荒み方がどんどん進行した為に、辛うじて必要最低限の常識だけが保たれているような昨今です。
特に最近はコロナが日常化した上に物価の上昇も合わさって来て、ますます世の中がおかしくなって行くんじゃないかという不安要素しかありません。
企業はこういう状況だからこそ、雇い入れる人の一人一人の個性を尊重し、一人一人が能力を発揮出来るような環境づくりを最優先課題とした方が、企業もそこで働く人の将来も明るくなります。
個人個人がその能力を発揮出来る環境であっても、少し前までは内輪であってもお互い助け合わず、むしろお互いがお互いを蹴落とすような事が当たり前にありました。
そういう事を続けて行くうちにお互いが疲弊し、先に続かなくなるという事がたくさんありましたが、今はそこからもう一歩進んで、お互い助け合って行かないと立ち居かない状況になっています。
個々人は当然いろんな経験をして来た人たちばかりで、同じ経験をしたという人の方が少ないと思います。
それだからこそ、同じ方法で対応するような方法では上手く行かないのです。
可能であればその個々人の生きて来た背景を知って、その部分を考慮してあげられると、個人はもっと能力を発揮出来ます。
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