逃げ道の無い状況を作り上げられる

日常の生活で必要な戒め

四面楚歌

今日はこの言葉について語りたいと思います。
前回の暗中模索といい、今日の四面楚歌といい、余り良いニュアンスを持たない言葉ですが、今回の方が追い詰められて逃げ場が無い意味のせいか、暗中模索よりも状況が悪い感じがしますね。
この言葉の語源は中国からで、そうとう前の時代から来ています。中国の歴史が好きな人は何となくでも知っているんじゃないかと思いますが、紀元前200年くらいに秦という国が滅亡仕掛かった時に、楚という国の項羽と漢という国の劉邦が戦ってお互いの縄張りを拡げていた時代がありました。
勝負は結局劉邦が勝って漢を建てたのですが、劉邦が項羽を倒す前に項羽の軍を囲んで楚の歌を歌ったと言われています。
その時既に劣勢だった楚軍は次々と漢軍に寝返る者がいて、元々楚軍にいた兵士たちが歌ったと言われていますね。
何かそう考えると悲しいですよね。項羽の場合は縄張り争いなので、しょうがないのかなって思う部分もあるんですけど、現在に置き換えると戦事でもないのに孤立無援になってしまっている人がいるような気がします。
孤立無援になる人も何かしらそういう原因があるかもしれない。
でもその原因が本当にその状況にふさわしいのかどうか、今一度考える必要ってあると思います。
ひょっとしたらそういう風にする必要はないかもしれないですよね。
世の中には優勢劣勢を見極める事に長けている人がいて、上手く優勢な方に取り入って優越感に浸りながら他の者を見下すような態度を取る人間がいます。
おそらくこういう人が誰かを四面楚歌にさせるんでしょうね。
それで満足してるんです。

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