アーリーリタイアを考える

early retire 日本の社会で感じる懸念

最大限のリスクがある覚悟で

アーリーリタイア若しくはセミリタイアという言葉が使われるようになって久しいですが、そういった事を目指そうとしている人の数が年々増えて来ている感じがします。

確かにそういった事が実現出来れば凄くいいなとは思いますが、実際は色々な諸問題があるためになかなか難しいんじゃないかなって思います。

まず一番最初に来るのが金銭面の問題ですね。

普段の生活に掛かる費用は勿論の事、歳を重ねれば重ねるほど収入が減る要素はありますが、色んな事に掛かる費用は反比例して増えて行く事が単純に考えても想像しやすいですよね。

またアーリーリタイアしてしまうと年金の問題も割と大きいウエイトを占めるんじゃないかなって思います。

サラリーマン時代であれば厚生年金などで会社も負担してくれている部分はありますが、サラリーマンじゃなくなってしまうと当然そういった事もなくなってしまいます。
少しでも年金を頼りにするのであれば、アーリーリタイアした後も国民年金は払って行った方がいいですよね。

年金もある程度の年数を払っていれば多少は違って来ますが、それでも定年まで年金を払い通した人と比べると当然条件は悪くなってしまいます。

将来的には年金が支給され始める歳が徐々に上がって来るとも、そもそも年金自体が貰えなくなるとも言われておりますが、現時点ではまだそういった懸念を見越して将来を設計するのは無理がありますし、特に今まである程度年金を払って来た人にとっては当然年金が貰えるものだと思っておりますので、途中で止めてしまっては今までが払い損という事になってしまいます。

現状でアーリーリタイアは難しい!?

そういった事が引っ掛かってなかなか行動に出せずに、アーリーリタイアも夢物語みたいになって終わってしまうという人は結構多いんじゃないでしょうか。

確かに普通に考えると、余程の収入が見込まれないと現実問題厳しいなと思いますね。
アーリーリタイアを実行した人の中で株などの投資関係を始める人も多くいますが、これも余程の知識や経験があっても上手く行かない事が多いので、これだけに頼るのは正直ハイリスク過ぎますよね。

実際にアーリーリタイアを実行したという人の中の多くは細々と生活している人が多いように思います。
独身の方で何か他に金銭的な負担が無いという状況であれば、多少のリスクを抱えてもしわ寄せは自分にしか掛からないのでアーリーリタイアという選択肢も取りやすいと思いますが、独身でも親の介護とかがあったり、所帯を持っている人だと余りにもリスクが高過ぎると言うか、現実的に無理なのではないかなと思います。

この先に必要となる事

現状はサラリーマンを続けたにしても、アーリーリタイアしたとしても、どっちにしても閉塞感が伴う事が多いので、それで世の中の景況感が漂う感じがして来ないのかもしれません。
何かもうちょっとハッキリとした道標みたいなのがあれば、モヤモヤせずに選択肢を取る事が出来るんじゃないかなと思いますけどね。

例えば定年まで働いた人は年金○○円確約しますよーとか、アーリーリタイアする人は年金○○円しか確約出来ませんけど、それでもいいという事であればどうぞーみたいな感じで、もっと簡単に分かりやすく将来をクリアに見る事が出来れば、多少は世の中も違って来るのではないでしょうか。

年金定期便などで貰える年金の金額も分かったりしますが、年金を貰える年齢に近ければおおよその想像が付くので、その先もある程度の人生設計がしやすいですが、年金を貰えるのが数十年後みたいな年代ですと、イマイチぱっとしないですよね。

結構そういう事ってなかなかハッキリと分かりづらいところがありますよね。
だから将来に不安を抱えてしまい、自分がしたい事が出来ずについ無難な選択を取ってしまう為に、その結果モヤモヤしてしまう人が多くなってしまうんだと思います。

 

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