若い芽を摘む老木

veteran 日本の社会で感じる懸念

ただ静かにたたずむ事をしない

少子高齢化も長い事続き、組織内でもその状況に苦しんでいる所も多いかと思いますが、そういう環境ですと歳を重ねたベテランばかりが残って、貴重な新人もベテランの応酬に直ぐにタジタジになってしまい、育つ前に立ち去ってしまうなんて話もあちこちで聞いたりします。

 

ベテランも新人に仕事を教えると、自分の仕事を取られてしまうという度量の狭い気持ちからか、ただ単純に若さに嫉妬してか、色んな理由が考えられますが、『若い芽を摘む老木』はこの時代に入って後を絶たないどころかますます増えて来ています。

 

ちょっと前まで『老害』という言葉もよく飛び交っていましたが、今後もこういう状況が続いてしまうと、国の生産力にも大きく影響して来るのではないかと思えるくらい深刻な状況が予想されます。

 

この問題に関してはベテランの方が、もっと広い気持ちを持てるようになれれば多少は緩和されて来るかと思いますが、最近のベテラン層も自分が若かった頃の感覚のまま現在まで来てしまっている人が多いので、自分がベテランだという気持ちもあるのですが、感覚が若い頃のままなので、若い年代の人たちを見ていると自分が若かった頃を思い出して、『最近の若い者はモード』に入ってしまうパターンが多いですね。

 

自分も若かった頃は今ほど堂々としてなかったという事を思い出していただけると、多少は違った見方が出来るのではないでしょうか。

若い時の気持ちはそのままに、地位が年功序列で偉くなってしまったものですから、気持ちは変わらず態度ばかりが大きくなってしまうという誠に性質の悪いパターンが成り立ってしまっているのです。

 

 

定年間際の年代の人がいつまでも前線で戦っているというのは、傍目的にはカッコイイ感じなんかもしてしまいそうですが、実際は独りよがりになっているだけで、周りも下手に口出しをすると、自分にお鉢が回って来るのが面倒くさいところもあって傍観しているという状況が多いのではないでしょうか。

 

一番の解決策は、その前線を戦っている独りよがりが気付いてくれる事なのでしょうけど、そういう人に限って勘違い野郎が多いですからね。

 

この勘違い問題が解決されないと、当面社会は明るくならなさそうな感じですね。

 

 

 

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