組織全体で組織全体を考える

将来の方向性

今までの選択肢だけじゃ変われない!?

Aという人物がいる
この人は組織の中で重要な商品を扱っているが、仕事っぷりは余りマジメじゃなく、口八丁手八丁の社畜タイプ

Bという人物がいる
この人は組織の中でそれほど重要でない商品の担当をしているが、仕事っぷりはマジメでコツコツと実績を上げて行くタイプ

ある日AがBに対して理不尽な事をしてしまった
通常であればAがBに謝れば済む話なのだが、Aは重要な商品を扱っているという意識を持っているせいか、下手なプライドみたいなのが邪魔して正直に謝れないでいた。当然BはそのAの理不尽に対して詫びの一言も無いと腹を立ててしまう。

こういう時に普段の状況も加味されて、BはAに対して重要な商品を取り扱っているからって詫びの一言も無いなんて天狗になってんじゃないのか、というような思いまで出て来てしまうかもしれません。

そもそも商品ごとに担当を分けるというのも、こういった格差によるトラブルに繫がって来るので、分けるという事自体ナンセンスかなって思うのですが、分けるのであればローテーションさせるとかの工夫が無いと、こういったトラブルの火種を呼ぶ結果となりかねません。

また重要度に関わらず、皆等しく同じような仕事が割り振られるので、重要度高い = 偉い という考えは持たない方がいいかもしれません。
現状その商品に重要度があっても後々まで重要度があるとは限りませんし、例え重要度が無くなったとしても、それに携わっている人の態度は依然大きいまま(過去の栄光にすがるというパターン)というケースも非常に多いので、特にその点は組織全体で注視しないといけない部分かもしれません。

組織全体がそういう状況を見過ごすようだと、組織としても機能していないと言えます。
強い者に忖度するのではなく、弱い者を擁護するような組織でなくては強い者がどんどん増長して行って、最終的には強い者の言う事しか動かない機能不全の組織となってしまいます。

順風満帆な時はどんな事をしても上手く行きますが、そうでない時は組織の総力を存分に発揮しないと難局を乗り切れなくなってしまいます。
そういう時に先程みたいな機能不全の組織形態だと思うように物事が進まず、組織間のやり取りが上手く行っている競合他社に先を越されてしまうのです。

以前は通用したやり方でも時の流れと共に状況はどんどん変わって来ます。
組織の在り方もそれに合わせて変えて行かないと流れについて行けなくなってしまいます。
普段日常の仕事をこなしている時はなかなか組織全体の事まで考えないかもしれませんが、組織に所属する全員が意識して、壁を乗り越えて行くという気概が無いと、これからの情勢を乗り切って行くのは難しいかもしれません。

一部の人だけがオイシイ思いをするのではなく、また逆に一部の人だけが苦しい思いばかりをするのではなく、出来る限り組織に所属する全員が心身共に満足出来る状態をキープ出来るようになれば、その組織は安泰じゃないかと思います。

絵空事と思われるかもしれませんが、少しでもそういう方向に向かって行っている組織は全体的に活気が出て来るので、組織としてのフットワークはかなり良くなって来ます。

顧客満足という言葉をよく耳にしますが、顧客を満足させるのであれば先ずは自分自身に不満要素があると相手を満足させる事は出来ないと思います。
不満が無くある程度充足を得られているのであれば、自分だけの充足に留まらずに自分以外の人を充足させられるようにして下さい。

自分自身が変わって行けば、周りも変わります。

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