惨事にこそ本性が出る
今日は久しぶりに書きたいと思う事柄がありました。
それは緊急時の対応の悪さです。
先日の大地震の影響で、『計画停電』が実行される運びとなりましたが、(これを書いている現在はまだ実際に実行はされていなかった)その影響で通勤が困難となり、個人の携帯で私用の理由でもないのにバカらしいと思いながら会社にその旨伝えました。
おそらく普段から厚遇とまでは行かなくとも、多少は待遇面において良ければ緊急時の事、そんな風には思わなかったでしょう。
回答としては「時間掛かってもいいから来い」とのこと。
電車が動いてもないのにどうやって行くんだとか思いながら、その当初は状況が変わったらまた様子を見て連絡すると伝えて、とりあえず電話を一旦切る事にしました。
通常電車で通勤する時に掛かる時間は１時間余り、普段はマイカー通勤を許可されてないので、こういう時ばかりマイカー使って来いとも言わないでしょうが、状況によってはそんな事も棚に上げて言って来かねないので、先手を打ってマイカーは使用出来ない旨を伝えておきました。
それに災害のせいでガソリンスタンドは軒並み閉店しており、営業している所も給油をしたい人達でごった返しているために、店から溢れて、近くの道に並ばざるを得なくなっていました。それが渋滞を呼び、そこかしこの交通状況も悪くなって来ているため、車でもすんなり行けない事が十分に考慮出来ました。
そんな状況で、である。
少ししてから、この通話料払ってくれんのかと思いながらも二度目の電話を掛けました。
しかも電話を掛けた先は会社の固定電話だから通話料金は割高です。
世間一般も混乱しているため、電話の繋がりが非常に悪くなっていました。
そこでふと思いついて、私と同じキャリアの携帯を持つ他部署の人に連絡をしてみました。
同じキャリアであれば繋がり方も多少は違って来ると聞いた事がありました。
それに通話料が掛からないのも魅力の一つです。
案の定会社の固定電話よりも容易に繋がりました。
その人に現在の状況を話しましたが、電波の状況が悪かったのか理由は定かに分からないですが、少し話したところで通話が途切れてしまいました。
すかさず再び掛けたところ、また直ぐに繋がりましたが、今度は同じ部署の違うセクションの人間がその人の携帯に出て、たまたま私の自宅周辺を会社の人間が車で走っているので、私の事を拾って行ってくれるから待機していろとの事でした。
とりあえずその拾いに来る人間に私の携帯へ連絡させるようにするとの事だった。
つっけんどんに用件だけ言われて、切られてしまいました。
それから待つ事２時間余り、その拾いに来る人間からの連絡すらなく、痺れを切らしてまた、同じキャリアの人間に連絡を取ってみました。
今回は今までで一番すんなり掛かりました。
そして、また状況報告。
今度はその同じキャリアの人も先ほどとは違いよそよそしい応答でした。
私の報告の後で、簡単にまとめて説明すると、ようは自分はあなたと部署が違うからここに電話して来ないで、会社の固定電話に掛けろというものでした。
緊急時にそんな融通の利かない事を言っているその人に正直腹が立ったが、相手も個人的な携帯という事もあり、こちらが完全に責められない部分も確かにあったので、百歩譲ってその人の言う事を尊重して、また通話料の掛かる固定電話に電話を掛ける事にしました。
やはりこちらはなかなか繋がらなく、気持ちも苛々として来た頃、ようやく掛かりました。
そしてまた状況説明。
固定電話に掛けて出た人間は２回とも組織上では私の上司になっている人間が電話に出ました。
この人はとても融通が利かない。
普通個人の携帯だと分かる(しかもナンバーディスプレイが付いている固定電話なので、完全に分かるはずである)なら、掛け直そうかとか、って言うのが普通であるが、この人はこういう基本すら出来ない人である。
この状況で一度電話を切ってしまったら、また繋がるのに時間が掛かってしまうから敢えて通話を続けているとも取れる状況ですが、この人は通常何もない時でもそういう気遣いが無いので、おそらくその時もそのような事は微塵も考えていなかったでしょう。
５０も過ぎた年齢ですが、今までそうやって気を遣わなくてもいい生活環境だったのか、と思わせるような融通の利かなさです。
行き当たりばったり
結局今来ても帰れなくなるんじゃ意味が無いから自宅待機という事になりました。
つーか、最初からそうしておけよって思うのは禁じ得ません。
しかも私を拾いに来る人がどうなったのか気になったので、そこらへんもその唐変木に聞いてみたところ、自分で確認してみろとの事でした。
やはりこの人は融通が利かない。
またも通話料が掛かるのを気にしながら、今度は私を拾いに来る予定の人に電話をしました。
この人の携帯は違うキャリアです。
その人に同じ事を状況説明。
そしたらその人は渋滞が酷く、既に道を迂回していたとの事。
端から私を拾いに来るつもりは無かったのでした。
どうしてそういうつもりであるのなら連絡をしてくれなかったのだろうと、いぶかしみはしましたが、ここの連中はどうしようもねえのばっかだなって思いつつ、電話を切りました。
今日のこの一件で、この会社に対する気持ちが更に萎えて行った事は言うまでもありません。
金の為に働いている人も多い世の中であると思われますが、もし金も大した額貰っていなければ、どうか自分が充実出来る道を見つけて欲しいです。
私もそうしています。
ただ自分の人生の大半を、こんなくだらない事で費やしたくない。
ただただ、それだけです。
