作るだけの時代はとっくに終わり
メーカーとはそのメーカーの独自のスタンスで市場に投入し、世間で認められればそのメーカーの製品は有名になる事が出来ます。
そうすれば売上も上がり、そのメーカーは更に大きいステージに上がって行く事が出来るようになります。
但しそれだけでは長くは続きません。
製品はどんなに万全を尽くしても、元々不良品だったという事もありますし、ユーザーの使い方の問題で故障したりする事だってあります。
もちろん普通に使っていても、経年劣化で壊れてしまう事だってあります。
大事なのはその時の対応一つで、その先の展開が変わって来てしまいます。
最近メーカーで懸念される事は、消費者との直接のやり取りが希薄、酷いとメーカーでありながら全く関わりが無いという所が増えて来ているという事です。
自分の所の製品を使っているユーザーから直接聞いていない為に、実際にどういう感じなのか分からないというお粗末なメーカーが増えて来ています。
メーカーは他には無い、オンリーワンの物を作り出すという最大の強みがありますが、それは完璧ではありません。
実際に使っているユーザーがいて、そのユーザーの感じた事を汲み取って改善の役に立てれば、そのメーカーの製品はさらなる進化を遂げる事が出来るのです。
ユーザーの中にはクレーマーみたいな人もいて、下手すると損害賠償問題にまで発展する事もありますが、通常と異なる使用方法で起きた場合などは当然保障の対象外になります。
でもそういうクレーマーは当然そんなに頻度は無く、最近はそういうやりとりも記録出来るようにもなって来ましたので、言われなき事を言って来て賠償金をむしり取ってやろうと考える本当の意味でのクレーマーは減って来ています。
実現は難しいかもしれませんが、メーカーはユーザーと接する機会を常に持っておけるような環境だと、製品の改善点が見えて来やすいので、開発が比較的スムーズになります。
まあ改善点が見付けられても、色々と工夫を凝らさないとなかなか改善も出来ないと思いますが、何よりきっかけが無いとそもそも改善すら見えて来ませんので、そういう意味ではユーザーとの繋がりが密であればあるほどそういうきっかけを得やすいという事になります。
またユーザーとの繋がりを深くする事で、メーカーとその製品の認知度が高まるので、いち早く有名になる事も出来ます。
情報が伝達しやすい世の中ですから、どんどん情報を発信して行かないとあっという間に忘れられてしまいます。
少し前のメーカーの在り方はただ作って、それを商社などに卸せば良かったという仕組みでしたが、
メーカーはただ作るだけでは無く、どんどんメーカーとしての強みを発信して行かないといけない時代になっています。
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